- 成田山・不動明王とお護摩ご祈祷とはどのようなものですか?
- お護摩ご祈祷とは、お不動さまをご本尊としてそのご宝前に壇を設け、皆様の諸願成就をお祈りする真言密教の修法のことです。
お護摩の聖火はお不動さまの智慧を象徴し、護摩木という薪は煩悩を表しています。
お護摩のご祈祷を通じて、「むさぼり」「いかり」「おろかさ」という心の迷いと、この迷いから生じる心の汚れをお不動さまの智慧の炎で焼きつくし、すみやかにお願い事が成就するようご祈念いたします。ご祈祷をお申し込みの方には、お護摩札が授与されます。
- お護摩札とはどのようなものですか?
- お護摩ご祈祷によってお加持されたお護摩札は、皆様のお名前とお願いごとが浄書されています。
このお護摩札は、ご本尊お不動さまのご霊徳を宿すご分身ご分霊です。ご自宅にお祀りしていただき毎日手を合わせご加護をお祈りください。
- お札をおまつりする場所を教えてください。
- お護摩札のおまつり場所は神棚や仏壇、床の間など、お不動さまを奉安するのにふさわしい清らかなところを選んでおまつり下さい。
神棚や、仏壇などが無い場合は、できるだけ目線より高いところへ、お護摩札を南向きもしくは東向きになるようおまつりください。
お住まいの都合により、このようにおまつりすることがむずかしい場合は、ご自分がご祈願しやすい場所、またはご家族の方がそろってご祈願しやすい場所におまつり下さい。
- おまつりの仕方を教えてください。
- お護摩札のおまつりの仕方は、お護摩札に向かって正面に香炉、右に灯明、左に花、お護摩札と香炉の間にお水を供えて下さい。
仏壇におまつりする場合は、仏壇に花、香炉がありますので、お護摩札の前にお水を供えてください。
お水は毎朝一番にお供えください。
- お祈りの仕方を教えてください。
- お護摩札をご家庭におまつりすることの一番重要な意味は、お不動さまをよりどころとし、一心にお願い事の成就をお祈りし、ご加護にあずかるよう願う尊い信仰心を養うことです。
お祈りの際は、合掌し、お不動さまのご真言をお唱え下さい。
ご真言を唱え一心に祈願するということは、身体の動きと言葉の働きと心のあり方を整えることです。お不動さまのご加護により心安らかな毎日をお過ごし下さい。
- 喪中のお詣りはいけないのでしょうか?
- 家族や近親の方がなくなられた場合は、しばらくの間、喪に服して慶事には参加しないほうが良いとされています。
そのため、神社仏閣の参拝もいけないと思われている方がいらっしゃいますが、成田山のお詣りには、喪中は関係ありませんので、安心してご参拝ください。
喪に服する習慣は、穢れやわざわいを他におよぼさないようにするという意味があります。しかし、成田山のご本尊であるお不動さまは、燃えさかる火炎をもって、あらゆる穢れや罪障を焼き清めてくださいます。
つまり、お不動さまにお詣りすることで、私たちは、心身を清めていただいているのです。
むしろ、喪に服している時こそ、亡き人のご供養に、お不動さまにお詣りください。そして、悲しみを乗り越え、新たな充実した生活を迎えるためにも、お不動さまのさらなるご加護をお願いされるのがよろしいかと思います。
また、同じように初詣も喪中を気になさる必要はありません。特に成田山の初詣は、お不動さまに年頭の誓いをたて、一年のご加護と幸せを祈願するという大切な年中行事です。是非、お詣りされますことをおすすめいたします。